対象となるのは5年に1回。「肺炎球菌」のワクチン接種していますか?

 

肺炎球菌のワクチン接種を呼びかけるテレビのコマーシャルをご覧になったことはありますか?平成26年より、肺炎球菌のワクチンは「定期接種」となりました。接種することによって、感染症にかかるリスクが大きく低下すると認められたワクチンです。では肺炎球菌とはどんな細菌で、どんな病気を引き起こすのでしょうか?

 

肺炎球菌感染症とは?

肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌が引き起こす病気です。この細菌は、主に気道の分泌物(たん)に含まれ、咳や唾液などを通じて飛沫感染します。もともと小さなお子さんの鼻やのどの奥に住んでいる細菌です。成人以上でこの菌を持つ人は少なく、高齢者では約3~5%と考えられています。常在菌はそのままでは体に影響を及ぼすことはありません。お子さんでは症状が出ることはありませんが、細菌が近くにいる抵抗力の弱い高齢者に移り、肺の中で増殖してしまうと、肺炎球菌感染症となります。気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあり、命に関わる場合もあるこわい病気です。

 

 

「定期接種」とは? その対象者は?

肺炎球菌による肺炎の発症が増えていることから、平成26年10月1日から、肺炎球菌のワクチン接種が「定期接種」となりました。定期接種とは、予防接種法で定められた「法定接種ワクチン」のことを言います。病気を防ぐ効果が高いと考えられることから、ある年齢に達した段階で接種することを国や自治体が勧奨しているワクチンです。

定期接種の対象者は、その年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳のいずれかを迎える方です。接種時点で誕生日が来ていなくても構いません。ワクチンは一度接種すると効き目が5年間続くため、定期接種は5年に一度とされています。

小さなお子さんが接種する混合ワクチンなどは無料である場合が多いですが、肺炎球菌の定期接種は自己負担があり、4,000円程度となっています。住民税非課税世帯の方や生活保護を受けている方は無料となるなど、収入によって負担額が異なりますので、詳しくはお住まいの市町村へお尋ねください。

 

まとめ

肺炎は、風邪をこじらせたり、食べ物を誤嚥してしまうことでも発症しますが、全体の25~30%は肺炎球菌によるものと言われています。

肺炎は日本人の死亡原因の第3位です。大きな病気であるイメージは薄いかもしれませんが、実は命に関わる病気なのです。できるだけ発症のリスクを抑えるためにも、定期接種を受けておきたいですね。