東日本は高齢者の骨折が少ない!納豆のおかげなのか?

 

年を取るとともに増える骨折には、尻もちをついて起きる「脊柱圧迫骨折」、転倒したときに手をつくことで起きる「橈骨遠位端骨折」などがあります。

そんな中、生活への影響が大きい代表的な骨折といえば、やはり大腿骨の骨折です。その大腿骨骨折についての気になるデータが発表されました。納豆が骨折を防いでいるかもしれないというのです。どんな結果なのでしょうか?

 

大腿骨の骨折は「西高東低」

この調査結果は、骨粗鬆症財団や近畿大学などで作る研究チームがまとめたものです。10月20日に大阪市で開催された日本骨粗鬆症学会で報告されました。それによると、西日本では骨折の発生率が高く、秋田や青森など東北よりも北の地域では発生率が低かったとのこと。都道府県単位で比べると、最も発生率が高い沖縄県と、最も低い秋田県では発生率が2倍以上違っています。

 

 

納豆の消費量は・・・?

では納豆の消費量との関連について考えてみます。総務省の統計「家計調査」には、納豆に支出した金額が大きい県庁所在地・政令指定都市が示されています。平成26年~28年の平均値では、上位10都市は1位から順に①福島市、②盛岡市、③前橋市、④水戸市、⑤山形市、⑥宇都宮市、⑦青森市、⑧仙台市、⑨秋田市、⑩長野市となっています。すべて関東以北で、特に北寄りの傾向があるようです。

一方、消費量の少ない順では、①和歌山市、②徳島市、③大阪市、④高知市、⑤堺市、⑥高松市、⑦神戸市、⑧岡山市、⑨鳥取市、⑩松山市となっており、見事に西日本に集中しています。都道府県単位の調査結果ではないため、相関があるとはっきりいうことはできませんが、傾向としては一致していると言ってもよいのではないでしょうか。

 

 

納豆の効能は・・・?

骨折予防には骨を丈夫にするカルシウム!とお考えの方が多いでしょう。でも納豆って、カルシウムが多いのでしょうか?

納豆にはカルシウムは多くはありませんが、カルシウムが骨に吸収されることを助けるビタミンKが多く含まれています。これが骨折予防に一役買っているのかもしれません。ビタミンKは血液を凝固させる作用があり、体になくてはならない栄養素ですが、脳梗塞の既往があり、ワーファリンなどの抗血栓薬を服用されている方には禁忌となる場合があります。

 

 

まとめ

納豆が骨折を防ぐ!と断言することまではできませんでしたが、ここまで西日本と東日本で骨折の発症率が違うとなると、その背景についてもっと知りたくなりますね。さらに研究が進んでいくことを期待したいものです。