要介護者の4割が低栄養

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食品メーカーの日清オイリオグループが、在宅介護をしている要介護者の家族を対象に毎年行っている「在宅介護事情調査」の最新の調査結果が2017年1月に公表されました。

在宅介護に対して81%の人が何らかの悩みを抱えているなど、いろいろと気になる調査結果が出ています。その中の一つに、要介護者に低栄養の傾向が強まっているというデータがあります。詳しく見ていきましょう。

 

 

低栄養の定義

この調査では、人の肥満度を表す体格指数(BMI)が20以下の状態を「低栄養」と定義しています。BMIは以下の計算式で求められます。

 BMI=体重(kg)÷身長(m)の二乗

 (例)体重50kg、身長160cmの場合

50÷(1.6×1.6)

   =50÷2.56

   =19.5

「BMI20以下」は、健康日本21において、要介護状態になるリスクや総死亡率が優位に高まるポイントとして挙げられています。

低栄養の割合は48%

要介護者100名を対象とした最新の調査結果では、低栄養の人の割合が48%と約半数に上りました。前回調査の40%からアップしています。

調査の中では、「要介護者が必要な栄養をとれているかを心配しているか」という質問に対して、「とても心配している」「心配している」「時々心配している」の回答を合わせて62%の介護者が、要介護者の栄養状態に不安を感じていることがわかりました。

また、「要介護者の食欲の減退に悩んだことがあるか」との質問には、約半数の48%が「はい」と回答しました。

食欲の低下によって食事量が減ってしまったり、栄養バランスが乱れてしまっていることが低栄養につながっているものと推測されます。

改善方法は?

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低栄養は、カロリー不足だけでなく、アルブミンの低下によって引き起こされると考えられます。高齢になるとお肉や油っぽい食事は避けた方がよい、というイメージがあるかもしれませんが、実はそうではありません。

アルブミンの数値は、体の中のたんぱく質の量の目安となるものです。ですから、高たんぱくの食品である肉をしっかりと食べることが重要なのです。

また、低栄養状態を防ぐためには体重の減少に注意する必要があります。少なくとも月に一度は体重を測り、記録をつけておきましょう。

 

 

まとめ

毎日の介護は家族にとって大きな負担です。食事についても、栄養バランスや食事量まで気にしている余裕がないご家族も多いのではないでしょうか。

調査結果の中では、「市販の介護食を使用しているか?」との質問に「はい」と答えた人は25%にとどまっています。負担を減らすためにも、栄養状態を保つためにも、有効に活用できるとよいかもしれません。